“チーズに使われるミルク” べスト3といえば、「牛乳」、「山羊乳」、そして 「羊乳」 です。
種類によっては見た目も良く似ていたりもするのですが、ミルクの味は異なります。
羊の乳はとっても脂肪分が高くて濃厚。実際に飲んでみると、牛乳に生クリームを加えたようなコッテリ加減で、ほんのり甘くおいしいのですが、グビグビ飲めるものではありません。反対に、山羊の乳はあっさり味。独特の風味もあります。
動物としての性質も全く違います。羊は柔和でおとなしい性格。単独行動せず、群れて行動します。一方、山羊はというと、活発ですばしっこくきままな性格。まるで正反対ですね。
エサの好みはというと、羊は草しか食べません。山羊は草も食べますが、雑食なので、実は人間の残飯も食べちゃうぐらい、何でもOKな生き物なのです。草より、木の葉や花、木の実のほうが好きらしく、首を伸ばして食べています。羊は草原がないと飼育ができませんが、山羊はどんな環境でも育つので、土地が貧しいところで貴重な食料源となってきたという歴史もあるくらいなのです。
だんだん、羊と山羊の違いのイメージが湧いてきたでしょうか?
では、肝心なチーズの味の違いは?というと、羊のチーズはコッテリ濃厚な味です。脂肪分も高めで、ちょっとオイリーな感じのものもあります。一方の山羊チーズは、真っ白な色をしていてさっぱりめ。酸の力で固めることが多いので、ヨーグルトのような酸味を持つチーズが多いのも特徴です。
山羊チーズの旬は、山羊の乳がたくさん出る初夏。旬の季節には季節の味わい、爽やかな山羊乳を是非お試しください♪