この『セル・シュル・シェール AOP』は、直径7cmくらいの平らな円形、その表面には青黒い灰の色が目立ちます。これは塩を混ぜた”ポプラの木炭”の粉で、これをまぶすことによって熟成が助けられるのです。また、この灰の色は、まだ熟成が進んでいないフレッシュな状態の時は黒く、次第に熟成が進むほどにグレーになっていきます。熟成の進行具合の目安としても役立ってくれるのです。
若いものはとってもフレッシュで水分も多く、酸味がさわやか。熟成が進むと表皮が硬くなりますが、中身はしっとりと湿っていてなめらかなのが特徴。さわやかな酸味が口の中に広がり、それを引き立てる塩気とほのかな甘みを感じます。シェーブルらしい味わいが十分に感じられますが、それほど強くはなく、繊細な風味が楽しめるでしょう。また、表皮についた灰も食べられますので、そのままどうぞ。
ロワール産のシェーブルチーズには、やはりロワール産のワインを合わせてみましょう。とくにちょっと辛口の白ワインがオススメ。またフルーティーな赤ワインとの相性もよいでしょう。シェーブルチーズ独特の風味を味わうとやはりワインが欲しくなる、といわれる方も多く、是非ワインとのマリアージュを楽しんでみてください。