すっかり有名になった「チーズフォンデュ」と並ぶ、スイスの代表的な料理に「ラクレット」というものがあります。その名の通り、この『ラクレット』というチーズを使った、お手軽な家庭料理です。料理の名前にもなるぐらいですから、このチーズはそのまま食べるより、やはり「ラクレット」で召し上がるのが一番おいしい食べ方でしょう。
その作り方もとっても簡単で、『ラクレット』をスライスし、火にかけて溶かしたものを茹でたジャガイモにかけるだけ。粗挽きコショウをふりかけて出来あがり。いわゆる「ジャガバター」ならぬ「ジャガチーズ」といった、素朴な食べ方ですね。こんなに簡単でも、とろ~りと溶けたチーズの食感と、ちょっと香ばしいようなクセのある匂いが食欲を大いにそそります。ただしやはり普通のプロセスチーズで真似してみても味の深さが足りない…、このチーズならではの料理方法といえるでしょう。
もちろんそのまま召し上がっても、ナッツのような風味があり、とてもマイルドな味わいがあります。もちろんこれはこれで他のチーズに負けていないぐらいにおいしいのですが、やはりお料理の「ラクレット」にはかなわないかもしれません。火を通すことでさらにおいしくなるチーズの代表的なものだといえるでしょう。