カミッロは、かつてイギリスで3つのレストランを経営し、そのレストランで使うイタリアワインを輸入していましたが、いつか生まれ故郷であるイタリアのアブルッツォ州に戻り、ワインの醸造に関わる仕事をしたいという夢を抱いていました。そして、第2の人生に向けてロンドンを引き上げて故郷で再出発をはじめたのが、実に60歳になってからのことだとか。現在は、ファルネーゼはカミッロから、ヴァレンティーノに引き継がれ、ファルネーゼの品質は今まで以上に磨かれ、2012年の ANNUARIO DEI MIGLIORI VINI ITALIANIでは、最優秀生産者に選出されるほどまでに!数あるワイナリーの中でも、歴史の浅いワイナリーであるにもかかわらず、イタリアでもトップ生産者として活躍しています。
葡萄はバジリカータのアチェレンツァ産のアリアーニコを使用。葡萄は低圧でプレスし、一番絞りの果汁のみを使用します。清澄した後、12度で約20日間発酵させます。二次発酵は、耐圧タンクで60日行います(シャルマ方式)。強くて持続性のあるアロマの中には、熟したチェリーや、レッドカラント、ワイルドベリーやキイチゴの香りが感じられます。口に含むと、すばらしくフレッシュでアロマティック、とてもバランスがとれています。きめの細かい、持続性のある泡がいつまでも続きます。
ファルネーゼがバジリカータで赤ワインにベストなアリアーニコを栽培している農家と契約する時、その畑のオーナーに、この畑を契約するには、その農家が持っている標高700mの畑も一緒に契約してほしいと言われ、その畑も契約しました。標高の高い場所のアリアーニコは気温が低くて十分な糖度が得られないので難しい畑だと考えていましたが、当時のワインメーカーのデニス ヴェルデッキアは、赤ワインを造るには物足りないが、この葡萄から素晴らしいスパークリングが出来るのではと考え、ファンティーニ ロゼが生まれるきっかけとなりました。銀色のメタリックラベルは水に浸けても剥がれず、中央のスワロフスキーのクリスタルは証明書付です。