
1992年に申請、約18年がかりで2010年にAOCを取得しました。
その規定は厳しく、山羊は茶色のアルピーヌ種か白のサーネン種に限定、年間放牧日数や頭数に対する土地の広さ、飼料の生産地などがこと細かに決められています。
シャロレはブルゴーニュ地方で16世紀頃から製造が始まりました。
羊はその昔、『貧乏人の牛』と呼ばれていました。木の根などなんでも食べ、厳しい環境・気候条件で生活でき、貧しい農民でも飼育できたためです。土地を持てない貧しい農民たちが、路傍で飼っている山羊でチーズを造り始めたことがシャロレのはじまりと言われています。
形が木樽の栓に似ていることから、樽栓型(ボンドン型)と呼ばれています。製造中は、4日間かけてゆっくり型入れをするために、非常に引き締まっています。
外皮は青みがかったアイボリー色で、山羊乳チーズ特有の香りはおだやか。自然にできた外皮はやや乾いた食感で、熟成により白やブルーグレーの柔らかなカビに覆われてきます。中身は真っ白できめ細やか。
口にすると、濃厚で軽い塩味と甘みが口の中に広がり、洗練された印象です。かすかな酸味とナッツの風味が快く感じられます。若いものは上品で爽やかな酸味があり、熟成が進んでくるとヘーゼルナッツやアーモンドを思わせるコクと甘みが増してきます。
ワインと合わせるなら、ブルゴーニュ地方の辛口白ワインやシャブリ、シャンパーニュがおすすめです。
A.O.P(A.O.C)取得年 | 2010年 |
種類別 | シェーブルタイプ |
産地/指定地域 | ソーヌ・エ・ロワール、ローヌ、ロワール、各県にかかる地域 |
原料乳 | 山羊乳(無殺菌乳) |
熟成期間 | 最低16日間 |
形と重量 | 直径6~7㎝、高さ7~8.5㎝ |
固形分中乳脂肪 | 最低45% |