
“ロックフォールの牛乳版”という肩書きを持つチーズが、『ブルー・ド・ヴェルニュA.O.P(A.O.C)』です。
ブルー・ド・ヴェルニュはフランスのオーヴェルニュ地方が産んだA.O.Cの青カビチーズの1つです。オーヴェルニュ地方といえば、フランスの中でも最も多くのA.O.P(A.O.C)チーズを排出している地域としても有名。このチーズの他に、『フルムダンベール』、『ブルー・デ・コース』、『カンタル』、『ライオール』、『サン・ネクテール』、『サレール』、『ガプロン』など名だたるチーズが顔を揃えています。
特に青カビチーズが集中している地帯でもあり、オーヴェルニュ地方の南側には『ロックフォール』の産地として有名なアヴェロン県ロックフォール・シュール・スールゾン村もあります。
ブルー・ド・ヴェルニュは紀元前から羊乳で作られてきたロックフォールを真似て作られたようです。牛のミルクが豊かな土地ならではの新しい秀品が生み出されたのでしょう。19世紀半ばに作られ始めた新しいチーズです。
味についてはどうでしょうか?その味わいは独特で、青カビの味がしっかりと引き立ち、ピリっと辛く粗々しく刺激的です。このためチーズの中でも青カビタイプを特に好まれる方からの支持は絶大です。また男性からの指名買いが多いようで、それほど青カビのおいしさがはっきりと味わえるチーズなのです。
ワインをこよなく愛す方々からは、フルボディの赤との相性がよいとお墨付きです。刺激的なチーズの代表格をワインと一緒に楽しんでみませんか?
A.O.P(A.O.C)取得年 | 1975年3月 |
種類別 | 青カビタイプ |
産地/指定地域 | ピュイ・ド・ドーム、オート・ロワール、カンタル、アヴェロン、コレ-ズ、ロット、ロゼ-ル |
原料乳 | 牛乳 |
熟成期間 | 最低28日間 |
形と重量 | 直径19~23㎝、高さ8~11㎝、重さ2~3kg |
固形分中乳脂肪 | 最低50% |