
1度聞いたら忘れられない、ちょっと面白い響きのある名前のチーズが『ピコドン』です。別名「ピコドン・ドゥ・ラルデッシュ(Picodon de I’Ardeche)」、「ピコドン・ドゥ・ラ・ドローム(Picodon de la Drome)」とも呼ばれています。
このピコドンは、山岳地帯の小さな山羊のチーズです。南フランスのローヌ河流域のドフィーネ地方が産地です。味わいは濃厚なコクが特徴です。若い頃はホクホクとした口あたりですが、熟成が進むとピリッとした辛味へと変化します。こうした味の変化を楽むチーズの1つです。
またピコドンは、オーブンで焼いた味わいもまたおいしいのです。このチーズに限らず、一般的なシェーブルチーズは、オーブンで焼くことでそのまま食べるのとは一味違った良さを発見することが多々あり、オーブンで焼くという調理方法がとてもよく合うチーズといえます。
作り方はいたって簡単!チーズの厚みがある場合は半分に切り、軽くローストしたパンにのせてオーブンにかけるだけ。ポイントは、切り口を上にすることと、オーブンに入れるときは、上段上火でこんがり焼き色をつけることです。ピコドンに限らず、まずは残ったシェーブルチーズでお試し下さい。
私は、この食べ方を知って、ますますピコドンが好きになりました。サラダと一緒に食べることで、栄養バランスも味わいも一層増しますので、ぜひお試しください。
A.O.P(A.O.C)取得年 | 1983年7月 |
種類別 | シェーブルタイプ |
産地/指定地域 | ドローム、アンデッシュ、ガール、ヴォクリューズ |
原料乳 | 山羊乳 |
熟成期間 | フレッシュは熟成なし、熟成タイプは最低21日間 |
形と重量 | 最低8日間 |
固形分中乳脂肪 | 最低45% |