秋も深まると心待ちにするチーズがあります。それはもちろん『モンドール』!
秋冬限定のウォッシュチーズです
この『モンドール』は、フランスとスイスの国境沿いで作られるウォッシュタイプのチーズで、1個「500g」ほどの大きさです。エピセア(トウヒ属の針葉樹)の樹皮を巻き、塩水で洗いながら熟成。その後、エピセアの木箱に詰めます。
そして、実はこのチーズ、秋から冬にかけての期間しか作られません。そう、期間限定のチーズなのです。昔は11月半ばから作られていたのですが、あまりの人気ぶりに、現在では8月中旬からの製造が認められるようになりました。
モンドールの醍醐味は、やや分厚めの皮の下のトロトロチーズにあります。よい感じに熟成していれば、まるでカスタードクリームみたいにとろ~りトロトロ。まだ少し硬いところが残っている場合は、思い切って中身をスプーンでぐるぐるかき混ぜてみてください。これで、トロトロモンドールになりますよ!
モンドールをは余さず美味しくいただきたい!
食べるときには、まず最初に表皮を取り除き、トロトロになった中身を食べてください。その後には、ぜひ“皮焼き”もしてみてください。とは言っても、皮を耐熱皿に乗せてオーブンで焼くだけ。もちろん皮は焼かずにそのまま食べてもいいのですが、こうして焼いた方が断然おいしく食べられます。
そして最後には、本体も焼いてしまいます! 白ワインとにんにくを加えて、上にたっぷりパン粉を振りかけてオーブンで焼くのです。この時、そのまま焼くと箱が燃えてしまいますので、しっかりとアルミ箔で覆ってください。
こうして焼くと、パン粉のおかげで量は増えるし、ニンニク風味でさらに食欲が湧いてきて、箱の隅々までキレイに食べられます。
寒い時期にぜひ楽しんで!
『モンドール』が入手できる季節は「10月頃~3月いっぱい」まで。寒くなるとさらにおいしさが増すので、一番の食べ頃は「2月頃」でしょう。ぜひ、今年の冬はモンドールを堪能してくださいね!