チェダーチーズやミモレット、これらのチーズの共通点ってなんでしょうか?
正解は「オレンジ色のチーズ」であるっていうことです。さて、どうしてオレンジ色をしているかというと、実は着色しているのです。
植物からとれる着色料を用いています
原料はベニノキという植物の色素です。ベニノキの英名はアナトー。フランス語ではロクーと呼ばれます。ベニノキは西インド諸島が原産の常緑性の木で、小枝の先に8個から、多いものでは50個もの実をつけます。実の中の種や種皮には鮮やかな色素があり、それを抽出して着色料として利用しているのです。
アナトーは、身体には害はありません。それに味にも影響はありません。純粋に「色」のためにアナトーは使われています。日本のスーパーで販売している食品でもアナトーで着色したものは多くあります。
食卓を美味しく演出してくれる色合いです
でも、どうして、チーズにオレンジ色を付けるのでしょう?
これには諸説ありますが、明確な答えはありません。現地の人からは「おいしそうに見えるでしょ」との答え。たしかに、オレンジ色って食欲をそそりますよね。それに食卓のアクセントにもなるし、黄色いチーズと組み合わせても絵になるし、一気に存在が高まるのです。
そんなオレンジ色のチーズたち。上手に使って、食卓をおいしく演出してみませんか?