
ドイツのペネルという人が言った「娘はミルク、花嫁はバター、女房はチーズ」という言葉があります。その意味はと言うと“チーズは人生と同じく、奥深い味わいがあるのだ”と。この『オッソー・イラティ』は、環境と、手間と、時間をかけて築きあげたものであるという点において、そんな言葉がピッタリなチーズといえるかもしれません。
オッソー・イラティは、羊乳を3ヶ月熟成することで、独特の味わいを持つチーズです。香りはほとんどなく、蜂蜜のような風味があり、現地の人はジャムをつけて食べるのだそうです。日本ではフレッシュチーズや青カビチーズにはジャムをつけることもありますが、圧縮タイプのセミハードやハード系のチーズにはあまり馴染みがない食べ方かもしれませんね。
『オッソー・イラティ・ブルビ・ピレネー』、この長めの名前からも分かるように、フランスとスペインの国境に横たわるピレネー山脈が産地です。「オッソー」はベアルン地方の瀑流の名前、「イラティ」はバスク地方の森林地帯の名前、「ブルビ」は雌羊、「ピレネー」はピレネー山脈です。
フランスとスペインの2つの文化を併せ、独自の文化を持つバスク族は、グルメ族。その彼らが羊と共存しながら育て上げたチーズです。大自然の牧草で育った羊のチーズは格別!芳醇な味わいにトリコになることでしょう。
A.O.P(A.O.C)取得年 | 1980年3月 |
種類別 | 非加熱圧搾タイプ |
産地/指定地域 | ピレネー・ザトランティック県、オート・ピレネー県 |
原料乳 | 羊乳 |
熟成期間 | 4~7kg/120日間、2~3kg/80日間 |
形と重量 | 大型/直径25.5~26cm、高さ9~12cm、重さ4~5kg 小型/直径18~20cm、高さ7~10cm、重さ2~3kg |
固形分中乳脂肪 | 最低50% |