口に含むと、まずはチョコレートの甘い風味が口いっぱいに広がりました。
「スイーツチーズだ♪」と思ったのもつかの間……
後からじわじわピリッと、辛みがあふれるではありませんか!
押し寄せる甘み×辛みの絶妙さに、あっという間に魅了されました♪
甘辛+チーズ+チョコレート!!
ヨーロッパ定番のチリ&チョコレートを
チーズで味わう新感覚。
見た目に心奪われ! 食べて衝撃! の
"新感覚チーズ"をご紹介いたします!
最初の出会いは、フランス出張で訪れたチーズ展示会です。
インパクト大の見た目に、チョコレート大好きなスタッフが一目惚れ。
そして、スタッフ一同、ビックリ+ワクワクしながら、試食をいただくことに…
発見した"チョコレート大好きなスタッフ"による、現地レビューがこちらです。
口に含むと、まずはチョコレートの甘い風味が口いっぱいに広がりました。
「スイーツチーズだ♪」と思ったのもつかの間……
後からじわじわピリッと、辛みがあふれるではありませんか!
押し寄せる甘み×辛みの絶妙さに、あっという間に魅了されました♪
クセになる美味しさに、すっかりファンになってしまったとのこと。
それでは、この、"チョコレートとチリが華麗に共演する不思議なチーズ"についてご紹介してまいりましょう。
『スティルトン』は、イギリスを代表する青カビチーズとして、
フランスの「ロックフォール」や、イタリアの「ゴルゴンゾーラ」と並び
<世界三大青カビチーズ>の一角を成す名品です。
ロイヤルファミリーからも愛される、高貴なチーズとしても知られています。
あまりにも有名なため、『スティルトン』=青カビチーズと浮かんだ方も
多いことでしょう。
当店でも、『スティルトン』、『ブルー・スティルトン・ジャー』などを
ご紹介しています。
また、スティルトンには、真っ白な"青カビなしタイプ"もあり、
こちらは『ホワイトスティルトン』と呼ばれています。
『ホワイトスティルトン』は、ブルースティルトン同様、
PDO(原産地呼称統制)チーズに認定されています。
生産を許されているのは、イギリス中部のダービーシャー、ノッティンガムシャー、
レスターシャーと、世界で3地域のみ!
さらに、生産地域で育つ牛のミルクでしか作れません。
しかも、それらの地域の中で、スティルトン生産場は"たったの6ヶ所"しか
ありません。このような理由で、日本では希少品となるため、
ゴルゴンゾーラやロックフォールより見かける機会が少ないのも納得です。
味わいも、青カビ入りとはまったく異なり、ミルクの甘味が存分に楽しめる
デザートチーズとして親しまれています。特に、クランベリーを始め、
ブルーベリーやアプリコットなどのフルーツとの相性は抜群。
フルーツ入りの、まるでチーズケーキのようなフレーバーが良く知られており、
当店でも、『ホワイトスティルトン クランベリー』をご紹介しています。
今回ご紹介する『ホワイトスティルトン ショコラチリ』は、
イギリス ダービーシャー州で作られています。過去には多くの生産者が居た
同州ですが、現在は、ハーティントン村のハーティントン社だけが
『スティルトン』『ホワイトスティルトン』を生産しています。
チーズのベースとなる、2週間熟成『ホワイトスティルトン』は、
ごく若い熟成により乳糖が多い特徴を持ち、ふんわりとミルクの甘味が感じられます。
真っ白な「ホワイトスティルトン」の生地には、チョコレートパウダーが
たっぷりと練りこまれ、甘い香りが漂います。
さらにミルク&ホワイトのチョコチップが混じる見た目に期待もいや増します。
しかし、それだけではありません!
チーズの生地をよくよく見ると、赤く細かい欠片が見え隠れしています。
これが、味わいを決定づける重要なアクセント『チリペッパー(唐辛子)』です。
口に含めば、チーズのミルク、チョコレートの微笑むような甘みを追って
チリペッパーの辛みがじんわりと響き、『甘い→辛い』と遷移する、
"相反しているのに不思議な一体感"が、口の中で繰り広げられるのです。
この、チョコレート×チリ(唐辛子)の組み合わせは、
ヨーロッパでは昔からみられる定番のひとつです。
唐辛子の辛味成分「カプサイシン」は脂溶性。
そして、カカオには油脂(ココアバター)がたっぷり含まれていますから、
辛味がチョコレートに浸透しやすい点も相性が良いと言えます。
また、カカオもチリも古来から伝わるスパイスですから、
手に入り始めた当時は、薬効も期待して組み合わせていたのかも知れません。
さらに、『ホワイトスティルトン ショコラチリ』では、食感にもマリアージュが
見られます。スティルトンらしい特徴のある、やや水分の抜けた
ホロホロ感とチョコチップのザクザクの対比にも注目してお楽しみください。
『ホワイトスティルトン ショコラチリ』は、
2021年にイギリスで行われたVirtual Cheese Awardsにて
チーズとデザートが融合したユニークなチーズとして金賞を受賞しました!
さらに、2022年アルチザンチーズアワードでも銅賞を受賞し、
近年における、注目チーズの一つです。
見た目も味わいもチョコレートを彷彿させます。
私が食べた部分はチリペッパーが少なかったのか、ビターな甘さの後から少し辛さを感じる程度でした。
そこまで辛くなかったため辛いのが苦手な私もおいしくいただきました!
甘すぎないチョコレートの風味と、チリのピリッとした本格的な辛さが、個人的に好み!
大人のデザートのような感覚です。
赤いチリの部分だけをいただくと、なかなか刺激的でした。
スティルトン特有の酸味で、チョコレート味のチーズケーキのよう!
ビールやウイスキーのほか、やや辛口のシャンパーニュと合わせたら美味しそうです!
デザートで食べるか、おつまみで食べるか、どちらもアリなのでとても楽しみなチーズです。
なお、チリペッパーは不規則に練りこまれています。当店で試食した際も、チリペッパーの混じり具合で、
「甘くてチョコレートブラウニーみたい!」「ペッパーがかなり辛い!!」などなど、意見もさまざま。
特にチリが多めの欠片では、スパイシーな刺激がたっぷり楽しめます!
スティルトン+チョコレート+チリペッパーの組み合わせは、他にはないユニークさで、絶妙なバランスを保っています。
食べ進むほどクセになり、多くの人を魅了するのも納得の美味しさです。
ちょっと大き目にカットして、味のサプライズをお楽しみください。
デザートチーズがお好きな方も、お酒と一緒に楽しみたい方も、新しい物好きの方も。
きっとご満足いただける"大人の贅沢なチーズ"です。
チョコレートと唐辛子の絶妙なマリアージュをご堪能ください。
チーズ展示会なのにチョコレート!?
しかもチョコチップざくざく!?!?!?