骨粗しょう症予防にはカルシウムが重要
年を取ると、大きく腰が曲がってしまうおばあさん、いらっしゃいますよね。これってどうしてなのかご存知でしょうか? 実はこれ、「骨粗しょう症」が原因なのです。
女性は年をとると、ホルモンの関係で骨を形成しているカルシウムがどんどん体内に流れ出てしまいます。外からカルシウムを摂らないとカルシウム不足になって、骨がスカスカの状態になり、上半身の重みに耐え切れず、背骨が前に曲がってしまうのです。腰が曲がったおじいさんが、おばあさんより少ないことも納得できますね。このため、特に女性は日頃からカルシウムをきちんと摂ることが必要です。
ただし、カルシウムは若いうちから体内に蓄積していないといけません。「サプリメントを飲んでるし、大丈夫!」という方もいらっしゃるかもしれません。もちろん、それもOKですが、食品から摂取するほうが体内への吸収率はとてもいいのです。
チーズにはカルシウムが豊富!
ここで注目していただきたいのがチーズです。チーズのカルシウム量は“100gあたり660mg”。他の食品を見てみると、煮干が“100gあたり2,200mg”とダントツ!それに丸干しいわし、ひじき、そしてチーズと続きます。でも、煮干やひじきなどはそんなにたくさん食べられるものではないですよね。
1人あたり一回に食べる平均量で計算すると、チーズもいわしも実は一回の摂取量はそんなに変わりません。頑張っていわしをほおばるより、チーズ好きの皆さまなら、上手にチーズを食べて健康を心がけませんか?
パルミジャーノ・レジャーノは特におすすめ
チーズから賢くカルシウムを摂取するなら、オススメはハードチーズです。とくに「パルミジャーノ・レッジャーノ」が一押し!
なんといっても、カルシウムの含有量がナンバーワン!さらに脂肪分は一番少ない! まさに栄養の固まりなのです。
そして何よりうれしいことに、とってもおいしい! もう、いいことづくめですね。そのまま食べてもいいですが、チーズおろしで粉にして、サラダでもパスタでも、なんにでも振り掛けて食べてください。パルミジャーノのおいしさの秘密は、熟成によってできたアミノ酸(断面に見える白い結晶がアミノ酸です)。旨み成分を多く含むので、調味料代わりにもってこいなのです。やっぱり食いしん坊は「おいしく食べて健康」が一番ですよね!