約150年間守られてきた伝統の味。
新鮮なミルクと特産のミュスカデワインが合わさった
フランス・ロワール河口ナント市が誇るウォッシュチーズ

ころんと丸みを帯びた正方形のコンパクトで、
特徴的なオレンジ色の表皮をしたこちらのチーズ。
「キュレ・ナンテ」は、ブルターニュ地方のナントでつくられる歴史ある牛乳製ウォッシュチーズです。
18世紀フランス革命の時代に、ヴァランセからロワール川下流の都市・ナントの街に逃れた司祭(キュレ)が作ったのが始まりだと言われています。
そんなに昔から存在したチーズとは、 なんて 興味深いチーズなんだ!と興味が沸きますね。(笑)
早速その魅力に迫っていきましょう。
【MOF F ブルゴン熟成】キュレ・ナンテとは
一般的な「キュレ・ナンテ」は、チーズの表面を2日おきに塩水で洗い、エピセア(トウヒ属の針葉樹)で作られた棚の上で熟成させていきます。
ブルゴン氏が取り扱っている「キュレ・ナンテ」は、塩水に加えて、フランスのロワール川河口付近で造られる辛口白ワインの“ミュスカデ”で洗っているため、ミュスカデの爽やかながらも特徴的な香りが漂っています。
表皮はねっとりとしていて噛むとシャリシャリとした食感です。強めの香りの表皮に比べて、チーズの中身はふっくら、そしてもっちりとしており、かすかにナッツ系の香りがします。
味わいはウォッシュの中では比較的穏やかで、素朴なミルクの甘みがほんのり感じられます。ブルゴン氏の熟成でもっちりとした生地がよりクリーミーに熟成されており、とろけるような口溶けとともに、長く続く余韻が楽しめます。
キュレ・ナンテの生産者

【Le Curé Nantais社の歴史】
ブルゴン氏が取り扱っている「キュレ・ナンテ」を製造する、“Le Curé Nantais社” 。その歴史は1880年にSt Julien-de-Concellesというロワール河畔の小さな村で始まりました。
最初に、ある司祭の助言に従って創業者であるPierre Hivert氏が"le Régal des Gourmets(=美食家たちのごちそう)" という名前の丸型のチーズを生み出します。それから数年後、司祭にちなんで「le Curé Nantais」の名前が付けられました。
5世代に渡って彼らのチーズ工場はサン=ジュリアン=ド=コンセルの地に残り続けました。
ピエール氏が考案した「キュレ・ナンテ」のレシピは娘に渡り、さらにピエール氏の孫娘であるDenise Rousseau氏へ、そしてさらにドゥニーズ氏の娘へと受け継がれていきました。そのレシピは母から娘へ、ほとんど変わることなく大切に約150年間守られています。
そして多くのコンテストで功績を残し、「キュレ・ナンテ」の名が広く知られ、今ではナントが誇る“美食の宝石”のような存在になったのでした。
1980年頃、何世代にも渡る乳製品職人の子孫であり地域に基づく製品作りに情熱を注いできた、Georges Parola氏がこのチーズ工場を引き継ぎました。ジョージ氏は伝統的な生乳製造を持続させ、新鮮なミルクでのチーズ作りを可能にするために、チーズ工場をナントからロワール河口の港町Pornicに移しました。
【伝統的な製法を守り続ける製造方法】
毎日朝と夜の2回、5つのそれぞれの農場で採れたミルクは、搾乳後すぐに工場に運ばれてきます。新鮮なチーズ作りには、新鮮なミルクを!「キュレ・ナンテ」のミルク本来のコクと甘みが最大限に活きた味わいは、このようなこだわりによって実現しているのです。


フランス屈指の美食の町として知られるトゥールーズの地で、老舗チーズショップを構えるフランソワ・ブルゴン氏。歴代17人目となる「フランス国家最優秀職人(M.O.F)」のチーズ熟成士部門を受勲しています。
「世界一予約が難しいレストラン」と評された今は無きスペインの三ツ星レストラン「エルブリ」からも信頼を得ていたほか、毎年「リッツ・カールトン」で開催される“食とワインの祭典”にもフランスのチーズ熟成士代表として連続して選ばれ、世界トップレベルの美食家へ自慢のチーズを振る舞うなど、世界にその名を轟かせています。
また、地元であるトゥールーズの地への思いは強く、自分自身のことを“フランス南西部のご当地チーズの守護神”と称するほど、地元産のチーズへ強いこだわりを持っており、農家が手作りしたチーズを大切にし、後世に残していこうと精力的に活動しています。
キュレ・ナンテの味わい

この商品の楽しみ方


シンプルにそのまま
「キュレ・ナンテ」本来のミルクの味わいとミュスカデの風味を楽しむために、まずは是非そのままお楽しみください。

溶かして
蒸かしたじゃがいもやブロッコリーなどのお好みの野菜に、「キュレ・ナンテ」を溶かしかけてみてください。もっちりとしていた生地はとろけ出し、深いコクと旨味が口いっぱいに広がります。
ブルゴン氏と当店スタッフが自信を持っておすすめする逸品です。

約150年もの間、守られ続けてきた「キュレ・ナンテ」。
世界中を探してもこのようなチーズはなかなか見つけることはできない希少なチーズです。
チーズを味わう際に、そのチーズがどのような歴史を持ち、どのような人たちによって、どのような製法でつくられたのかを知ると、より美味しく感じられますね。
ブルゴン氏もその味わいを高く評価した至極の逸品です。
どうぞこの機会にお楽しみください。