チェダーチーズは国際派
イギリスチーズを代表する「チェダーチーズ」って、ご存知ですか?
チーズ売り場へ行けば、どんな売り場だって、必ず見つけられるのがチェダーチーズ。食べたことはなくても、名前は知っているっていう人、多いと思います。今回はそんなチェダーチーズのお話いたしましょう。
チェダーチーズを見つけて、産地をよく見てみると「あれ? イギリスチーズのはずなのに、オーストラリア産?! 」と思うことがあるかもしれません。そう、チェダーチーズは本国イギリスにとどまらず、イギリス人が移民として渡ったオーストラリアやニュージーランド、アメリカを始め、世界中で作られているワールドワイドな国際派。かつては七つの海を制したともいわれる大英帝国の栄華をも感じさせる由緒正しきチーズなのです。
よく、「イギリスには美味しいものがない!」とバカに(イギリス関係の方、ごめんなさい)されがちなイギリスですが、こと、チーズに関してはそんなことありません。だって、世界に誇るチェダーチーズがあるんですから!(そして、もうひとつの自慢チーズが青カビのスティルトン。これは、またの機会にお話しいたしますね)。
製法に特徴があります
チェダ―チーズはどこの国で作ってもチェダーチーズ。でも、チェダーと呼ばれるには、ある独特の製法で作られることが必要です。それは、その名も「チェダリング」という製法です。
よく、「イギリスには美味しいものがない!」とバカに(イギリス関係の方、ごめんなさい)されチーズを成型する前に、しばらく放置してから細かく刻み、そこに塩をまぶしてよく混ぜあわせます。 そして、型に入れて成型してから熟成させるのです。
このチェダリング製法のせいか、チェダーチーズはねっとりとした濃厚な味わいが特徴。
サイコロ状に切って、朝食やおやつに、気軽につまんで食べられる気楽さがいいですね! 薄くスライスして、サンドイッチにはさんで食べるのも定番のようです。
また、ビンテージ・チェダーのように熟成が進んだものは、独特のツンとする酸味とコクができてきて味わいも深くなってきます。アフタヌーンティのお供や、ウイスキーのおつまみにしてもよく合いますよ。イギリス流の粋なチーズの楽しみ方、試してみませんか?