ヨーロッパでは羊のチーズも有名です
干支のヒツジとしては「羊」ではなく、「未」(ヒツジ)と書くのが正しいのですが、ここでは、まあ「ヒツジ」でもいいでしょう。今回はヒツジのチーズの話をいたしましょう。
ヒツジの乳で作られているチーズ、食べたことありますか?
日本ではチーズというと、まっさきに「牛のミルクで作った…」というイメージがあるので、ヒツジのチーズをいつも食べていると言う人は少ないに違いありません。でも世界には、牛よりヒツジの数のほうが多い所も当然あるわけで、そんな地域ではもちろんヒツジの乳からチーズが作られています。
代表的なヒツジのチーズには、かの有名な青カビチーズであるフランスのロックフォールチーズや、スペインを代表するチーズと言われるマンチェゴなどがあります。世界最古といわれるペコリーノ・ロマーノもヒツジチーズの仲間です。
羊のミルクは濃い?
ヒツジの乳から作られたチーズはとってもコクがあるのが特徴です。その秘密は乳の成分にあります。ヒツジの乳は、牛乳に比べて脂肪分が高いので、カットして少し放置しておくとオイル分がじわ~っと浮き出てくるほどで味わいはやや濃厚です。
さらに、ヒツジの乳は牛乳に比べて固形分が多いのが特徴。だから、同じ乳の量からだと、牛乳から作るより倍近くものチーズを作ることができるのです。そう考えるとヒツジはとっても経済的な動物のようですが、一日に出す乳の量は多くありません。牛のほうがたくさん乳を出すのです。
おすすめはしっかりした赤ワイン
ほんのり甘いような、コクのあるヒツジのチーズの味わいが好きな人もいれば苦手な人もいて人気が分かれます。概して、ラムの肉が好きな人はヒツジチーズが好きなようです。逆にラム肉が苦手な人は、チーズも敬遠しがちのよう。肉にもミルクにも同じようなクセのある風味があるからです。
ちょっと苦手かな、という人はしっかりした赤ワインと合わせて食べてみるとワインと組み合わさって味が引き立ち、食べやすくなります。ヒツジ年には、ぜひ、ヒツジのチーズのお祝いしましょう。