チーズの製造工程
今回は、実際のチーズ作りをみてみましょう。といっても、チーズにはいろいろなタイプがありますから、一般的なご説明になります。 まず、原料となるのはミルクを30~35℃くらいまで温めます。こうすることによって、その後の作業がしやすくなります。このミルクに乳酸菌を加え、さらに凝乳酵素(レンネット)を入れます。そうすると…。あら不思議。ミルクは杏仁豆腐のようにプルルンとした感じに固まります。
さらに、固まったミルクをピアノ線などでカットすると、そこから水分が流れ出ます。専門用語でいうと、ミルクが固まったものをカード(凝乳)、水分をホエー(乳青)といい、「カードをカッティングしてホエーを排出する」という工程になります。
ホエーがある程度出たら、カードを型に詰めます。さらにカードに重しをしてさらにホエーを取り除きます。型が整ったら、塩水に漬け込みます(小さいチーズの場合は、塩を直接刷り込みます)。そして、熟成すればできあがり!
ご家庭でできる簡単なチーズ作り
手作りチーズを自分も作ってみた~い!という方もいらっしゃるでしょう。そこで、ご家庭でできる簡単なチーズ作りをご紹介しましょう。
- 【材料】
牛乳 ──── 500 ml
レモン汁 ──── 1/2 個分
塩 ───── ひとつまみ - 【1】鍋に牛乳とレモン汁、塩を入れて火にかけます。
- 【2】沸騰しないよう中弱火で温めます。次第に牛乳が固まってきます。
- 【3】固まりをざるにあげ、自然に水気を切り、冷ましてできあがり!
簡単そうでしょ!
レンネットも使わないし、熟成もさせないフレッシュタイプのチーズですので、ハードタイプ等の作り方とは少々異なりますが、「ミルクを固めて、水分を除いたものがチーズ」ですから、これも正真正銘のチーズです。
ミルクのほんのりとした甘さがおいしいので、ハチミツやジャムを添えて召し上がってください。また、牛乳に生クリームを少々加えると風味が増してさらにおいしくなりますよ。
ぜひ、お試しあれ。