ある秋の日、久しぶりに取れた休みを利用して、イタリアのパルミジャーノ・レッジャーノを作っている工房などを訪ねてきました。
パルミジャーノ・レッジャーノというのは、ご存知の通り、イタリアを代表するハードチーズです。2年ぐらい熟成するのが通常で、チーズの中でも特に熟成期間が長いチーズとしても知られています。とっても旨みが凝縮されているので、イタリア料理には欠かせない食材としても有名ですよね。
パルマ+レッジョエミリア=パルミジャーノ・レッジャーノ
このチーズを作っているのは、イタリアの食糧供給地帯ともいわれるエミリア・ロマーニャ州。とにかくおいしいものが沢山ある土地です♪ パルミジャーノの他に、「パルマの生ハム」や「バルサミコ酢」も、このあたりの特産です。
あっ! ちなみに「パルミジャーノ」と後ろを省略して書きましたが、この言い方は、土地によってはご法度だったります! …と言うのも、このチーズの名前の由来は、パルマとレッジョ・エミリアという二つの街の名前を冠したもの。パルマの人は、“パルマのチーズ”という意味で「パルミジャーノ」と呼びますが、レッジョ・エミリアの人は当然、「レッジャーノ」と呼びます。
ですから…、レッジョ・エミリアの街で「パルミジャーノ」って呼ぶのはご法度なんです。
地元の人は日々、欠かさず食べています
さて、この辺りの人は、とにかく食卓にパルミジャーノ・レッジャーノは欠かしません。食前のおつまみにはかちわりをパクパク、さらにお料理にもたっぷりと使われています。名物料理の「トリッパ(牛の胃袋を煮たもの)」は、たっぷりのトマトとパルミジャーノ・レッジャーノをすりおろしたもので煮込まれていますし、パスタにも当然、山盛りのパルミジャーノ・レッジャーノ。
土地の人に聞いた話では、4人家族で1週間に「1kg」ものパルミジャーノ・レジャーノを食べるのだとか! これはものすごい量! つまり、1週間に1人で「250g」!!! 1日に換算すると「35g」!!
食べるときにはその3倍くらいをペロリの私ですが、「それを毎日食べられるのか…」というと疑問です。さずが地元はすごいですね!