実は、2005/2006は「日本におけるドイツ年」だということを、皆さまご存知だったでしょうか?
ドイツのイメージは?
ドイツという国のイメージとして、真っ先に浮かんでくるものは「音楽」だったり、「サッカー」や「ビール」であったり、人によって様々さと思いますが、真っ先に「チーズ」が思い浮かぶ方は、まず皆無だと言い切ってしまってもよいでしょう。
しかし、実はドイツは、ヨーロッパの中ではフランスに肩を並べるほどチーズ生産量と消費量が多い国なんです。さらにその内訳をみると、チーズをたくさん作ってEU内に輸出して、それと同時にEU内からたくさん輸入しているという、ちょっと不思議な国なんです。
ヨーロッパ各国のチーズに似ている?
ドイツチーズの特徴は、一口にいって“近隣諸国のチーズととっても似ている”ことでしょう。オランダのゴーダやスイスのエメンタール、フランスのマンステール(ミュンスター)など、「うーん、これってどこかで見たことある」というものが多いのが事実です。でも、ヨーロッパは陸続きなので、今の国境を元にチーズの産地を考えるのは、実はナンセンスなんです。チーズ作りの歴史に国境を照らし合わせていかないといけません。ヨーロッパのまさに中心に位置するドイツのチーズ作りは、そんなことを教えてくれます。
フレッシュチーズが人気です
さて、ドイツで一番多く食べられているチーズは、『クワルク』というフレッシュチーズです。チーズ消費量のじつに60%を占めているというから驚きです。クワルクとはフランスでいえば『フロマ-ジュ・ブラン』のようなもの。そのまま食べたり、お料理やお菓子に使ったりと大活躍をしています。
その他、世界的に有名なドイツチーズといえば、『カンボゾーラ』があります。これは白カビの中に青カビが入ったユニークなチーズ。カマンベールとゴルゴンゾーラを組み合わせてこの名前ができたっていうのが、ちょっと面白いですね!
日頃は手に入らない珍しいドイツチーズを見かけたら、ぜひ美味しく楽しんでください。