チーズのおいしい店
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チーズのおいしい店(ル・ブルギニオン)

肩肘張らない雰囲気と、レヴェルの高いフレンチ

六本木ヒルズの右側、テレビ朝日通りを進んで行くと右手に、前庭の空間で通りからは少し奥まった、フレンチ・レストラン【ル・ブルギニオン】に行き当たります。
フランスの三ツ星レストランなどで修行した、オーナーシェフである菊地美升(よしなる)シェフがブルゴーニュ地方にちなんだ【ル・ブルギニオン】をオープンしたのが2000年でした。席数は18席と奥に4席の個室があり、団体の受付は12名まで、貸し切りはなしというこじんまりとした落ち着いた店内です。

フレンチと言うと敷居が高いものと決めつけがちですが、【ル・ブルギニオン】にはそんな堅苦しさを感じさせない自然な雰囲気が漂っています。取材の途中でも、常連のお客様がランチの予約にいらっしゃいましたが、通りがかったついでにといった気軽さでした。

写真でお分かりのように、菊地シェフのこの笑顔が、お店の雰囲気を表していると言っても良いでしょう。
しかし、そんな肩肘張らない雰囲気だけではなく、菊地シェフの作り出す料理のレヴェルの高さはミシュランの星が示す通り、間違いないものです。

豊富なチーズと濃厚でボリュームもある料理


【ル・ブルギニオン】は11時半からのランチタイムと18時からのディーナータイムに分かれており、チーズはディナーのメインが終わったところで勧められます。ディナーのお客様は六、七割の方がチーズを召し上がるそうです。
チーズの種類は豊富で、右の方から24ヶ月熟成のミモレット、コンテ、トム・ド・サヴォア、手前は山羊乳で栗の葉で包まれたバノン・ア・ラ・フォイユ、表面に木炭をまぶしたサント・モール・ド・トゥーレーヌ、そしてクロタン・ド・シャヴィニョルとシャビシュー・デュ・ポワトゥ、ウォッシュ・タイプは塩水で洗われた香りの強いマロワール・ソルベ、マール酒で洗われたエポワス・ド・ブルゴーニュ、寒い時期限定のモンドール。白カビは定番であるノルマンディー地方のカマンベール。青カビはオレンジ色に青カビが映えて印象的なイギリスのシュロプシャー・ブルー、フランスのロックフォール、そして珍しいスペインのカブラレス、これは牛だけでなく羊や山羊の乳も混ぜて作られる、幻のブルーチーズです。
チーズには自家製のパン、ハチミツやドライフルーツが添えられます。
フランスのチーズが多いのですが、時期によっては日本の美味しいチーズの扱いもあるそうです。

写真はシェフのスペシャリテである“ブータン・ノワールのテリーヌ仕立て、りんごのサラダ添え”。
通常はソーセージにされるブタの血を使った料理ですが、これをテリーヌとして供されます。色が黒々としており,取っつきにくい見た目かもしれませんが、甘いソースとあいまった濃厚な味は多く人を魅了しています。これはコースのポーションで、前菜として単品の注文ではテリーヌが2枚になるというボリュームにも驚かされます。
メインの“牛ほほ肉のマデラワイン煮込み”は和牛のほほ肉をマデラワインでゆっくり煮込み、三島で採れた有機栽培の野菜を添えた、これまたしっかりとしたお味の一品です。ソースが少し甘いため、アクセントに黒こしょうが添えてあります。これも【ル・ブルギニオン】定番メニューで、ボリューム十分なのですが、アラカルトだとさらに量が増えるそうです。
ランチは2,625円と4,725円のコースが用意されており、ディナーは5,775円、7,350円、10,500円のコースがあります。

今回お話をうかがったのが、上の写真で菊地シェフの左隣りの斉藤洋介さん。菊地シェフと同じ辻調理師専門学校を卒業し、2003年に【ル・ブルギニオン】の厨房に入って来たのですが、菊地シェフは調理場の人間にも一度は外のサービスを経験させるというやり方をとっているため、サービスの仕事をするうちに、良き先輩との出会いもあり、そのままサービスに転向したという変わり種です。

菊地シェフは現在でも夏にとる二週間ほどの長い休みには、新たな刺激を求めて本場フランスのレストランの厨房で働くのだそうです。この向上心は他のスタッフにも影響し、今年は斉藤さんもフランスで菊地シェフに合流し、さまざまなレストランを食べ歩き、そのサービスをみて回ったそうです。
バターたっぷりの濃厚さにフレンチの美味しさを再確認し、星付きレストランのサービスはかなり得るところがあったようですし、本場の空気に触れ、いずれはフランスでワイン作りをしてみたいというのが夢だそうです。
【ル・ブルギニオン】は美食家の舌を驚かせ、大向こうを唸らせることを目的としたようなレストランではなく、間口は広いながらも、常に向上心を忘れない誠実さを感じさせる、とても好感の持てるお店でした。

所在地:〒106-0031 東京都港区西麻布3-3-1
(最寄り駅・東京メトロ日比谷線六本木駅)
電話:03-5772-6244
FAX:03-5772-6344
URL:http://le-bourguignon.jp/
定休日:水曜日、第2火曜日
営業時間:11:30~15:00(L.O.13:00)  18:00~23:30(LO21:30)
予算:ランチ2,625円~ ディナー5,775円~
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