チーズのおいしい店
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チーズのおいしい店(東京スイスイン)

40年、変わらぬ味を守り続ける【東京スイスイン】

【東京スイスイン】のオープンは1965年というから、もう43年も前のことになります。スイス人の初代オーナーが六本木に開業し、12年前、三代目のオーナー川田さんの手で現在の東麻布に移転されました。

昨年、その川田さんの急逝にともない、レストランは存続の危機に陥りましたが、【東京スイスイン】に長年親しんできたお客さまや御家族からの「続けてほしい」という願いもあり、スタッフの一員だったゴードンさんがその跡を継ぐことになったのだそうです。

川田さんがあまり取材などを受けなかったため、それまでは口コミのみの“知る人ぞ知る店”だったようですが、ゴードンさんの代になって、某アイドルがテレビで紹介したことから予約が殺到、今はその慌ただしさもようやく一段落着いたところだとか。

以前はランチもあったそうですが、あまりにも忙しくなり過ぎたこともあり、現在は18時からのディナーのみ。繁華街ではないので、ほとんどが予約のお客さまだそうです。22席とそれほど広いお店ではないため、いらっしゃるときは電話予約をされたほうが良いでしょう。

ほとんどのお客さまが、チーズフォンデュやラクレット、ワインなどを楽しみながらゆっくりなさるそうで、席の回転数は一日一回だけ、予約は22人のみとなります。

写真の[チーズフォンデュ]にはパンがつきますが、最近は女性向けに野菜などもいっしょに供されているとか。これも時代の流れで、スイスのお客さまや常連さんは、チーズフォンデュにあう硬めのパンだけでいいとおっしゃる方が多いそうです。

伝統の味ラクレットは、年代物のマシンで作られる


スイスのチーズといえば、チーズフォンデュ用の『エメンタール』が有名でしょう。TVアニメ「トムとジェリー」に出てくる“穴の空いたチーズ”としても知られていますが、実は本物のネズミはそれほどチーズが好きなわけではないのだとか。同じくフォンデュにも使われる『グリュイエール』も有名ですが、【東京スイスイン】といえば、やはり何といっても『ラクレット』チーズが看板でしょう。

写真にあるのは、スイスから運び込まれ、40年以上前から使われているという「ラクレットオーブン」。上の電熱の部分で、巨大なチーズを焼くようになっています。同じスタイルのものは現在も作られているのですが、いかにも年代物らしい、モザイク模様の柄は今では手に入らないとても珍しいものだとか。当時の価格で70万円もしたのだそうです。

同店の[ラクレット]は、この機械で焼かれたラクレットチーズの表面を削って、ゴードンさんがサーヴしてくれます。ゴードンさんは「お店がある限り、この機械を使っていきたい。伝統を守っていきたい」と話してくれました。

上の写真にある、スイスと日本の国旗があしらわれたお皿も、40年以上前のもので、今ではかなり数少なくなってしまったそうです。

ラクレットチーズは熟成の度合いなどもあり、季節によって味が微妙に変わってくるものです。二年熟成ともなると、表面に少しカビが発生したり、かなりクセが強くなりますが、常連さんともなるとこちらを好む方も多くなるのだとか。

スイスではラクレットが日常的に食されていて、チーズフォンデュはお祝いの時などに主に食べられるメニューなのだそうです。そのため、どこの家にもラクレット用オーブンが置いてあるのです。

チーズフォンデュ、ラクレットに次いで人気があるのが[チーズのタルト]です。ナイフで切ると、中からトローりとチーズがあふれ出てきますが、これにはグリュイエールと、もう一つの秘密のチーズが入っているのだとか。実際に召し上がってみて、そのチーズが何なのかを当ててみるのも面白いかもしれません。

ゴードンさんのサーヴでスイスを満喫する

現在のオーナーであるゴードン・クマル・ゴッシュさんは、インド人です。インドの方がスイス料理でお客さまをもてなすというのもちょっと不思議な感じがしますが、たまたま18年前にこの店で働きはじめたところ、最初は苦手だったスイスチーズがだんだん好きになっていったのだそうです。

ゴードンさんの頭のなかには、お店の全てのレシピが入っているため、味は43年前の【東京スイスイン】と全く変わっていません。 メニューを見ると[すっぽんのスープ]というスイスらしからぬものまであります。常連さんで、お店にいらっしゃるたびにこちらを注文するお客さまがいらっしゃるため、「もしかしたらその人のためにずっとメニューに残してあるのではないか?」とゴードンさん。ゴードンさん自身にも分らない伝統が、脈々と受け継がれているのも面白いですね。

ワインも、スイスからの取り寄せたものですが、一般的なワイン好きの方たちにとっては軽すぎてあまりピンとくるものではないようです。しかし、チーズ料理には間違いなく合い、チーズフォンデュやラクレットには無くてはならないものなのだそうです。

女性に人気の[チョコレートフォンデュ]のチョコも、食後のコーヒーもスイスのもの。冬場は水もスイスの“ハイジの水”が用意されるのだとか。

ラクレットをはじめとするスイスの味を満喫したいのなら、ぜひ【東京スイスイン】へどうぞ。肩ひじ張らない雰囲気の陽気なゴードンさんとお話しながら、スイス料理の魅力をお楽しみください。

所在地:〒106-0044  東京都港区東麻布1-3-7 麻布台サマリアマンションB1
(最寄り駅・地下鉄大江戸線/赤羽橋)
電話:03-3588-8708
URL:http://swissinn-tokyo.com/
定休日:日曜日
営業時間:18:00~23:00(LO21:30)
予算:5,000円~
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