
フランス屈指の美食の町として知られるトゥールーズの地で、老舗チーズショップを構えるフランソワ・ブルゴン氏。歴代17人目となる「フランス国家最優秀職人(M.O.F)」のチーズ熟成士部門を受勲しています。
「世界一予約が難しいレストラン」と評された今は無きスペインの三ツ星レストラン「エルブリ」からも信頼を得ていたほか、毎年「リッツ・カールトン」で開催される“食とワインの祭典”にもフランスのチーズ熟成士代表として連続して選ばれ、世界トップレベルの美食家へ自慢のチーズを振る舞うなど、世界にその名を轟かせています。
また、地元であるトゥールーズの地への思いは強く、自分自身のことを“フランス南西部のご当地チーズの守護神”と称するほど、地元産のチーズへ強いこだわりを持っており、農家が手作りしたチーズを大切にし、後世に残していこうと精力的に活動しています。

●ブルゴン氏の、熟成への思い・こだわり
・農家製(フェルミエ)と無殺菌乳にこだわる理由
私は、なによりも、“農家製”“無殺菌乳”にこだわっています。
大きな工場で作られるチーズは、どうしても搾乳してから製造まで時間がかかるため、一度低温殺菌してから工場に運ばれます。しかし、農家が自分たちで牧草を育て、家畜の世話をし、搾乳してすぐに手作業でチーズをつくる“農家製”であれば、搾りたてのミルクをすぐにチーズ作りに使えるため、殺菌する必要がありません。
こうして無殺菌のミルクで作られたチーズは、その土地の環境や、動物たちが食べた草の味わいなどを色濃く反映し、個性豊かなチーズになるのです。
殺菌されたミルクを使う工場製のチーズは、品質が常に一定であるのに対し、無殺菌乳を使う農家のチーズの質は一定ではありません。
だからこそ、その日、その時によって変化する香りや味わいに価値があり、個性的で魅力的なのです。


初心者にも食べやすい優しい味わいです♪
“高貴なブルーチーズ”と呼ばれる、
上品な味わいの青カビチーズ『フルム・ダンベールAOP』をご堪能ください!