タイプによって違います
チーズを食べる時に気になるのが“皮”の存在。特に熟成の長いコンテやグリュイエールといったチーズは皮が分厚いですよね。また、サンタンドレのように白カビが分厚くついているチーズなども、「あんなに白カビを食べてしまっていいのかな~」と思ったことありませんか?
チーズの皮は、タイプによって食べわけるのが正解です。
白カビチーズの皮は?
まず白カビチーズですが、これは皮ごと食べることをオススメします。白カビは、カビ菌のなかでも身体に害を与えない菌なので、これは食べても大丈夫。さらに白カビは熟成を促すので、チーズの“旨み”と密接な関係にあるんです。でも! やはりカビが分厚かったり、苦味がある場合は残すほうが賢明。チーズの味を損なってしまうことがありますので、ケースバイケースでどうぞ。
ウォッシュチーズの皮は?
次にウォッシュチーズの場合。こちらも皮ごと食べることをオススメします。ウォッシュチーズ特有の風味をかもし出している菌が皮の部分に作用しているので、皮も一緒に食べた方がよりウォッシュチーズらしい味わいを楽しむことができるのです。でも、「匂いに抵抗あるな~」という方はもちろん外して召し上がっても構いません。
セミハード、ハードの皮はご注意ください
次にセミハード、ハードタイプの場合です。まず、表面にワックスが貼っている場合は、これは必ず外しましょう(ゴーダ、エダムなど)。自然な表皮の場合は、硬さで判断。ルブローションやタレッジオのように、表皮が比較的やわらかなチーズは皮ごと食べてしまって結構です。皮も旨みのひとつという感じですね。でも、コンテやグリュイエール、ミモレットのように、硬~い皮の場合、これは食べないようにしましょう。もはや旨みはゼロで、とにかく硬い。この皮は、中身のチーズを保護するために、表面にブラシをかけたり塩水で拭いたりして刺激を与え、表面を硬くして作られたものなのですので、皮まで食べてはいけないチーズなのです。この場合は、中のおいしいところだけ味わって食べましょう。