ひとくちに「青カビチーズ」と言っても、本当に色々とあります。青カビチーズをよ~く見てください。カビの色や入り方が違うことに気づかれると思います。大きな穴があいているもの、カビが細かく入っているもの、カビの色の濃いもの、明るいもの、などなど。そのなかで有名なものをご紹介しましょう。
いずれも有名な青カビチーズ
“世界三大ブルーチーズ”といわれるのがフランスの『ロックフォール』、イタリアの『ゴルゴンゾーラ』、イギリスの『スティルトン』です。そうそう、この“世界三大ブルーチーズ”なる呼び名は、実は日本人が勝手に言っているだけですのでご注意を! 例えばフランス人に「世界三大ブルーチーズを挙げてみて?」と質問すると、きっとフランス産のチーズの名前ばかりを挙げることになるでしょうね。
さて、この3種類の有名な青カビチーズ、それぞれ味わいがかなり異なります。
マイルドな2種類
一番マイルドなのがイタリアの『ゴルゴンゾーラ』。塩味も控えめでとってもクリーミーでなじみやすい味です。ゴルゴンゾーラには「ドルチェ(甘口)」タイプと「ピカンテ(辛口)」タイプがありますが、ドルチェタイプだったら青カビが得意ではない人も気に入ってくれるほどマイルドです。
イギリス産の『スティルトン』は、やや硬めの生地に細かく青カビが入ったチーズです。表面の皮もやや厚めなので、ナッツのような香ばしい風味がチーズに加わっていて、イギリスでは大変人気のあるチーズです。甘口のポートワインとの組み合わせは特に有名。紅茶に合わせてもおいしいのはやっぱりイギリスチーズだからでしょうか?
青カビチーズの頂点はフランス代表
さて、青カビチーズの頂点といわれるのが、フランスの『ロックフォール』。2000年以上前から南仏にある洞窟で熟成されて作られてきた大変歴史の長いチーズです。ゴルゴンゾーラやスティルトンは牛乳製ですが、ロックフォールは羊乳で作られています。そのため、ほかの二つに比べてかなりコクがあり濃厚。さらに塩味がかなり強く、青カビの風味も強めです。最初は強い味にびっくりされる方もいますが、慣れるとはまってしまうことも多いグルメチーズです。
世界三大ブルーチーズ、あなたはどれがお好みですか?