フランスチーズのパッケージに「FROMAGE FONDU」と表記されているものをよく
見かけます。皆さんは、これは何を意味しているのかお分かりでしょうか?
ちなみに、読み方は「フロマージュ・フォンデュ」です。
「FROMAGE」はフランス語で“チーズ”の意味。そして「FONDU」は、あのチー
ズ・フォンデュの“フォンデュ”と同じ意味。じゃあ、フロマージュ・フォン
デュだと、つまり、あのとろとろチーズをパンに絡めて食べるチーズ・フォン
デュのこと?
これは惜しい答えではありますが、残念ながら当たりではありません。
「フォンデュ」とはフランス語で“溶かす”という意味。つまりフロマージュ
・フォンデュとは“チーズを溶かして造るもの”…。そう、昔のチーズ塾でも
ご紹介したことがありましたが、ナチュラルチーズを溶かして固めたものとい
えば、そう! “プロセスチーズ”ですよね。つまり、フランスでは、プロセ
スチーズのことを「フロマージュ・フォンデュ」と表現するんです。
実は、プロセスチーズが誕生したのは20世紀の初頭と、誕生からまだ100年も
経っていません。生まれた地はスイス。ここで、「なるほどー!」とピンと来
られた方もいらっしゃるでしょう。
もともとスイスでは、何種類かのチーズをお鍋で溶かしてチーズ・フォンデュ
にして食べる習慣があったので、チーズを溶かすことは珍しいことではありま
せんでした。溶かしたチーズをまた元のようにうまく固めたら、熱殺菌をして
いるので日持ちのするチーズが出来るはず! でも溶かしたチーズは水と油分
に分離してしまうので、それをうまく繋ぐために乳化剤を添加することを思い
立ったのです。
その後、プロセスチーズはアメリカにわたって大ブレイクし、世界中に広まっ
たのです。これがプロセスチーズの生い立ちです。