チーズ塾
トップチーズ塾目次>チーズ・凝固のメカニズム その参

チーズ・凝固のメカニズム その参


チーズを作るためには、ミルクを固めなければなりません。
その方法として、「酸で固める方法」と「レンネット(凝乳酵素)で固める方
法」の二つの方法があることは前回まででお話しました。

今日は第三の方法! 熱で固める方法(いわゆる熱凝固)についてお話しまし
ょう。

熱凝固というと「???」って感じの人もいらっしゃるかもしれませんが、
ホットミルクを作るときを思い出してください。ミルクを沸騰させると、上に
薄い膜ができますよね。あれも、熱凝固なんですよ。膜はタンパク質が熱で固
まったものなんです。

そして、日本古来のチーズというと、この熱凝固チーズなのです!
牛乳が日本に伝わったのは「大化の改新(ちなみに645年です!)」のころ。中
国の使者が孝徳天皇に献上したのがきっかけといわれています。栄養満点の牛
乳は薬とされて、宮廷では珍重させていました。その貴重な牛乳から、かつて
日本でも作られていたのが、「蘇(そ)」というチーズでした。

作り方は簡単!
牛乳を練りながら加熱して、どんどん煮詰めていきます。そうすると、だんだ
んトロッとしてきて、色も茶色くなってきます。まるでキャラメルみたい!
4リットルの牛乳を長時間、焦がさないように煮詰めていくと約500gの「蘇」
ができるといいます。
お味は、ほんのりと甘く、香ばしい、キャラメル風味。奈良時代、平安時代に、
宮廷で愛された、まさに珍味ですね。自宅でも簡単に作れるので、気軽に“珍
味”体験してみてください。

「蘇」とは趣が異なりますが、みなさんご存知のリコッタチーズも、じつは熱
凝固のチーズです。「蘇」のように煮詰めたりはしないので、色は真っ白なん
ですよ〜。くわしくは チーズ塾12時限目を見てくださいね♪

以上、ガスコンロひとつでできる、熱凝固チーズのご紹介でした。