春から初夏にかけて、山羊の乳で作ったシェーブルチーズがおいしくなる時期。
チーズもたくさん出回るようになります。フランスではシェーブルチーズが市
場に並び始めると「春が来たんだな〜」と感じるとか。
牛は一年中ミルクがでるようにコントロールされているので、季節感はあまり
ありませんが、山羊はほとんどコントロールされておらず、自然のサイクルが
そのまま残っています。
ミルクというのは、もちろん子供に飲ませるために出るものなので、仔山羊が
生まれるとミルクが出るようになります。山羊の出産シーズンは3月頃。2週
間ほど仔山羊にミルクを与えたら、その後は人間にもミルクをおすそわけして
もらえるようになります。シェーブルチーズは熟成が短いものが多いため、市
場に出回るのが「春先」というわけなのです。
また、春から初夏にかけては、草も青々と茂り始めます。エサがおいしければ
ミルクもおいしくなるはず! 春から初夏にかけてはミルクもたっぷりと出て、
味もおいしく、まさに「旬」の時期を迎えるのです。その後、秋になるとだん
だんミルクの量は減っていきます。
また、秋は恋の季節でもあります。9月から10月にかけて、山羊は再び身ごも
り、翌年の3月には出産し、再びミルクがたくさん出るようになるのです。
ということで、シェーブルチーズを食べるなら、日本では桜が咲いてから梅雨
前までがオススメ。ミルクの味が濃くなって、味がのってきていますよ。フレ
ッシュなものなら、ハチミツをかけたり、ナッツを添えて。熟成して形もしま
ってきているものは軽めの赤ワインと一緒に。ぜひ、旬のおいしさを楽しんで
ください。