日本ではすっかり “ミルクといえば牛乳”というイメージになってしまいまし
たが、これは決して世界共通の常識ではありません。
チーズに牛乳製のものがあったり、山羊乳のシェーブルチーズがあったり、羊
乳のものがあったりということは、皆さんご存知だと思います。十数年前まで
は、チーズといえば「プロセスチーズ」しかなかったような状況でしたから、
本当に時代も変わったものです。
でも、飲用のミルクといえば、やっぱり「牛乳」というイメージがあります。
最近では“アレルギーになりにくい”という理由から、健康食品のお店では山
羊乳を売っていたりもしますが、特殊な場合以外は羊の乳はほとんど見かけた
ことがないはずです。
でも、これは日本でのこと。世界の常識という訳ではありません。
フランスのスーパーには、牛乳のほかに、山羊乳や羊乳まで売っているのを見
かけます。さらに、牛がほとんど飼育されていないギリシアでは、飲用のミル
クといえば山羊の乳。ヨーグルトはといえば、羊乳のものが定番なのです。牛
乳はというと、150度もの超高温で殺菌されて常温保存ができるようになったロ
ングライフ牛乳しか無いのです。
それというのも、ギリシアは小さな島が集まっている国なので、土地が狭く、
さらに岩場が多いので、牛の飼育には向いていません。昔からギリシアで飼育
されていたのが山羊や羊だったのです。
脂肪分が高くてこってりした羊の乳はヨーグルト向き。あっさりしている山羊
の乳は飲用向きという訳ですね。
もし旅行の機会があったら、ぜひ山羊のミルクや羊のヨーグルトにチャレンジ
してみてくださいね!