「ブリーチーズの種類がいっぱいあるようなのですが、どう違うのですか?」
という質問をいただきましたので、今回はこの点についてお答えしていきまし
ょう。
一般に“ブリーチーズ”と呼ばれているのは大型の白カビチーズのこと。元々
はフランスのパリ東部のブリー地方で作られていた白カビチーズのことを、地
元の名前をつけて「ブリーチーズ」と呼んでいました。また、実はこのブリー
チーズは有名なカマンベールチーズの原型だといわれています。ブリーチーズ
の作り方が北部のノルマンディ地方に伝わり、カマンベールが生まれたのです。
こうしてブリーチーズの作り方は世界にも広まりましたが、特にオーストラリ
ア産のブリーチーズは有名となってきています。こちらの場合、多くはミルク
にクリーム分を加えて、脂肪分の高いクリーミーでマイルドな味わいが特徴と
なっていて、とても人気が出てきています。また、そのほとんどが近代的な大
工場で大量生産されているタイプとなります。
これとは正反対なのが、昔ながらの伝統的な製法で作っているフランスのAOC
のブリーチーズです。これには『ブリー・ド・モー』と『ブリー・ド・ムラン』
の二種類があります。ともに無殺菌の牛乳から作る風味豊かな味わいのチーズ
で、モーとかムランというのは、パリ近郊の街の名前。同じように、AOCになっ
てはいないのですが、地元には「ブリー・ド・○○○」という具合に街の名前
がついたブリーが沢山あります。
このように、ブリーには、
(1)クリーミーで食べやすいブリー(フランス、オーストラリア産など)
(2)フランスのパリ近郊のブリー地方で伝統的な製法で作られている、個性
的な味わいのAOCブリー『ブリー・ド・モー』『ブリー・ド・ムラン』
の2タイプがあるのです。初めてブリーを食べるなら(1)を、チーズをいろ
いろ食べ慣れている方なら(2)をオススメします。