フランスには「AOC(原産地呼称統制法)」という、伝統的な食品を保護す
る制度があります。その食品の産地や作り方などこまかい規定があり、それを
クリアして認定されたものにはAOCのマークがつけられるのです。チーズで
いえば、現在42種類が認定(2003年8月現在)されています。
では、他の国ではどうかというと、イタリアやスペインなどEU加盟国には同
様の制度が実施されています。今回はイタリアの制度を見ていきましょう。
イタリアで原産地呼称法は「DOP」と呼ばれています。その正式名称は
「Denominazione D'Origine Protetta」。その頭文字をとってDOPです。チ
ーズでは現在31種類が認定されています。
DOP31種類をタイプ別に見ていきますと、フランスではカマンベールやブリ
ーなど、いろいろな種類が認定されている白カビタイプが、何とゼロ! 青カ
ビタイプはというと、ゴルゴンゾーラのみ! ウオッシュタイプは2種のみ!
イタリアDOPで認定されているチーズの多くはハード系のチーズなんです。
つまり、イタリアチーズは硬めのチーズが伝統的で、白カビや青カビはとって
も少ないっていうことが分かりますね。
一番生産量が多いのが『グラナ・パダーノ』、続いて『パルミジャーノ・レッ
ジャーノ』です。グラナ・パダーノというのはパルミジャーノに良く似たチー
ズなので、硬くて旨みの強いチーズがイタリアの方には好まれてきたのでしょ
う。ちなみにフランスでの生産量1位はハードチーズの『コンテ』、2位は青
カビチーズの『ロックフォ−ル』ですから、やはりお国によって好まれるチー
ズも随分と違うものです。
さて、イタリアのDOPチーズは地元で消費されてしまうものも多いので、あ
る程度決まったものしか輸入されていません。グラナ・パダーノやパルミジャ
ーノ、ゴルゴンゾーラ、モッツァレラあたりが有名どころで手に入りやすい
DOPチーズといえますので、ぜひお試しください。