
ブリの中で最も古くに作られ始めたといわれているのが、『ブリ・ド・ムラン』 です。どのくらい古い歴史を持つかというと、8世紀に即位したシャルルマーニュ大帝が愛したチーズとして文献に残っているというから、その古さに驚きです。数あるチーズの中でも古株中の古株。『ロックフォール』 や 『カンタル』 などに次いで古くから作られているチーズのようです。
よいチーズはどんな時代でも愛されるから、現在まで残るのでしょうか。もちろん、作り手の強い思いがあってこそムランの品質が維持され、その結果、人々を魅了し続けているのでしょうね。そう思うと、ブリ・ド・ムラン や史書に残るチーズにはロマンを感じませんか?
このチーズの名前の由来は、イル・ド・フランス地方のムラン町で作られはじめたから、ブリ・ド・ムランと名づけられたそうです。ブリにはイル・ド・フランス地方の町や村の地名がついたチーズがたくさんあるのですよ。例えばモー村で作られたのがブリ・ド・モーです。
また、『ブリ・ド・ムラン』 といえば、『ブリ・ド・モー』 とよく比較されますが、男性的なムラン、女性的なモーと表現するとわかりやすいでしょうか。比較すると、ムランのほうが、外観はゴツゴツしていて、色はよりくすんだ白色で、味わいはやや塩味が強く、しっかりしたコクが目立ちます。食べ比べるとその違いは歴然です。
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