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チーズ塾
Lesson 98

冬にはハードチーズがオススメ!

冬が近づいてくるにつれて、寒さが増してきましたね。これからの季節は段々とハードチーズがおいしくなってくるのです。

ハードチーズは、ごく一般的な種類のチーズですが、実はどの地域でも作られている訳ではありません。例えば、カマンベールチーズで有名なフランス北西部のノルマンディ地方ではほとんど作られていません。ところが、同じフランスでも、東部のアルプスの地方へ行くと、「ハードチーズしか作っていないんじゃないか?」と思うぐらいハードチーズが豊富にあります。

これは気候条件の違いによるものです。つまり、寒い地域では“保存食”としてのチーズ作りをしているのです。一年の半分は雪におおわれるという山岳地帯では、夏の間作ったチーズで冬を越すため、保存性の高いハードチーズが作られてきました。特にチーズ作りの中心は6月〜9月までで、これを「栄光の100日間」と呼ぶとか。

中でも、夏山に牛を放牧して作る「アルパージュ」という製法のものが珍重されています。フランスの規定では、アルパージュのチーズと認められるには、標高1500m以上の夏山に放牧された牛の乳を使い、山小屋で作られたチーズであること。乳は同じ群れの牛のもののみに限り、一頭あたり1ヘクタールの面積がある土地で放牧をすること、などなど細かい規定があるのです。

空気の澄み切った夏山で、青草と一緒にハーブやお花まで一緒に食べた牛が出すミルクはとってもおいしくて、いろんな風味が詰まっています。これをチーズにするのですから、アルパージュのチーズは普通のものより、複雑な味わいがあって旨みがたっぷり! 色も、黄色が濃いのが特徴です。当然、お値段も普通のチーズより2〜3割は高くなります。

ハードチーズは半年くらい熟成させる必要があるので、夏に作られたアルパージュもののチーズは、まさにこれから、冬に向かって食べられるようになります。“冬の保存食”だったぐらいですから、やっぱり冬にはハードチーズがオススメです。

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