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チーズ塾
Lesson 73

世界で一番古いチーズってなに?

チーズの歴史は紀元前のはるか前。ちゃんとした記録も残っている訳もなく、はっきりしたことは分かっていません。

でも…。チーズに必要なのは牛や山羊、羊などの家畜。それらが人間に飼育されるようになってからチーズ作りが始まったと言うことは間違いありません。
紀元前1万年頃にメソポタミア北部(現在のイラクあたり)で羊や山羊が家畜にされ、8000年ころに牛が家畜となったという研究発表がされています。ですから、最初のチーズとはおそらく “羊のチーズ” だったようです。おとなしい性質で従順な羊は、人間に飼われるのも容易だったのでしょう。

そのせいか、ギリシアやフランス、イタリアで古くから作られているチーズも羊のチーズが多いのです。

ギリシアの最古のチーズは『フェタ』。「ギリシアチーズといえばフェタ」 というくらい世界的に有名なチーズです。歴史も長く、“神話の時代から” と言われるほど。羊乳主体で作られたフレッシュタイプのチーズなのですが、塩漬けにするので、そのまま食べるとかなりしょっぱいのです。

フランスの最古のチーズは、『ロックフォール』。これも羊乳で作られています。青カビチーズの代表格でもありますね。さらに、塩味強めの青カビチーズの中でも一番塩分量が多いのがこのロックフォールです。

イタリア最古のチーズは 『ペコリーノ・ロマーノ』。ローマ帝国の時代から作られている羊乳チーズです。ペコリーノというのは「羊乳製チーズ」の意味。
つまり “ローマで作られる羊乳のチーズ” という名前なのです。暑いローマの気候に耐えられるようにとこちらも塩味が強めです。

共通点は羊乳と塩辛さ。冷蔵設備もない時代から作られているので、塩を強めにして、保存性を高めていたんだ、となんだか納得できますよね。いにしえの時代に想いをはせながら、チーズを食べてみるのも楽しいです。

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